2012年5月9日水曜日

田中 勝 : スタッフ紹介 : 研究者・学生の方へ : 慶應義塾大学病院 皮膚科


  • Tanaka M, Hashimoto T, Amagai M, Shimizu N, Ikeguchi N, Tsubata T, Hasegawa A, Miki K, Nishikawa T.
    Characterization of bullous pemphigoid antibodies by use of recombinant bullous pemphigoid antigen proteins.
    J Invest Dermatol 97: 725-728, 1991
    [概略]類天疱瘡の患者血清133症例を免疫ブロット法を用いて解析した.表皮抽出液に対する反応パターンは,BP180(論文では170KD蛋白と記載)およびBP230に対し,陽性または陰性となる4グループに分かれた.BP230のC末側1/2のリコンビナント蛋白RP120とC末1/4のRP60に対する反応性は,BP230と反応する血清のそれぞれ84%および61%で陽性であり,少なくとも1つ以上の主要なエピトープがBP230のC末1/2に存在することが示された.またBP230とは反応せずBP180のみと反応した血清はリコンビナント蛋白にも全く反応しなかったことから,BP180はBP230とは異なる自己抗原であることが示唆された.

  • Tanaka M, Niizeki H, Miyakawa S.
    Contact dermatitis from epsilon-aminocaproic acid.
    Contact Dermatitis 28: 124, 1993
    [概略]眼周囲の皮膚炎を生じた53歳女性に点眼薬の成分パッチテストを施行したところ,イプシロンアミノカプロン酸に強陽性を呈し,原因物質が特定された.

  • Tanaka M, Kobayashi S, Miyakawa S.
    Contact dermatitis from nylon 6 in Japan.
    Contact Dermatitis 28: 250, 1993
    [概略]ナイロン製ボディースーツにかぶれた43歳の女性に6ナイロンのモノマーであるイプシロンアミノカプロン酸のパッチテストを施行したところ,強陽性反応を認めた.日本製ナイロンによる接触皮膚炎の原因物質のひとつとして,イプシロンアミノカプロン酸の可能性を念頭に置く必要がある.


    高血圧legere diastolique
  • Tanaka M, Hashimoto T, Dykes PJ, Nishikawa T.
    Clinical manifestations in 100 Japanese bullous pemphigoid cases in relation to autoantigen profiles.
    Clin Exp Dermatol 21: 23-27, 1996
    [概略]100症例の水疱性類天疱瘡の臨床データと免疫ブロットの反応性を統計学的に解析した.BP180陽性例は顔面および口腔病変の頻度が高く,より広範囲に皮疹を有する傾向があった.BP180単独陽性例は,BP230単独陽性例に比べて高用量のステロイド治療を要し,ステロイド抵抗例は全例がBP180陽性であった.これらの結果から,BP230よりもBP180のほうが病原性の高い自己抗原である可能性が示唆された.

  • Tanaka M, Gaskell SA, Edwards C, Marks R.
    Simple horizontal averaging programme enables shade correction for image analysis in psoriasis.
    Clin Exp Dermatol 25: 323-326, 2000

    [概略]乾癬の紅斑病変をコンピュータに正しく認識させるには,体の曲面によって形成される影の補正が必要である.同一水平線上の画素の明るさを50ピクセルずつ平均化し,元画像から引くことにより,背景の明度を均一化し,画像定量を容易にするプログラムをC++にて作成した.得られた画像では病変と健常皮膚の閾値を容易に設定でき,病変の割合が計算できる.重症度を客観的に評価できる可能性が示された.
  • Piccolo D, Smolle J, Argenziano G, Wolf IH, Braun R, Cerroni L, Ferrari A, Hofmann-Wellenhof R, Kenet RO, Magrini F, Mazzocchetti G, Pizzichetta MA, Schaeppi H, Stolz W, Tanaka M, Kerl H, Chimenti S, Soyer HP.
    Teledermoscopy - results of a multicentre study on 43 pigmented skin lesions.
    J Telemed Telecare 6: 132-137, 2000
    [概略]43例の色素性皮膚病変の臨床およびダーモスコピー像について,直接診察と多施設遠隔診断を比較した.メラノーマ11例,母斑23例,基底細胞癌3例,黒子3例,脂漏性角化症2例,被角血管腫1例の各画像が7ヵ国11名に電子メールで,性・年齢・部位の情報とともに送られ,診断名を電子メールで返信した.85%の遠隔診断,91%の直接診断が組織診断と一致し,遠隔ダーモスコピー診断は,エキスパートでは十分信頼できる.


    疼痛管理の制度的なコミットメントを構築する
  • 樹神元博,小林誠一郎,谷川瑛子,竹内勤,座覇修,斎藤厚,田中勝,西川武二.
    疥癬に対するイベルメクチンの効果−1例報告と当科における25例の検討−.
    臨床皮膚科 55: 273-276, 2001
    [概略]1998-2002年に疥癬25例を日本で初めてイベルメクチンで治療した.経過を追えた24例全例に有効であり,副作用はごくわずかで問題なかった.手軽でコンプライアンスの良いイベルメクチンによる治療の保険適応が望まれる.

  • Piccolo D, Soyer HP, Burgdorf W, Talamini R, Peris K, Bugatti L, Canzonieri V, Cerroni L, Chimenti S, De Rosa G, Filosa G, Hoffmann R, Julis I, Kutzner H, Manente L, Misciali C, Schaeppi H, Tanaka M, Tyler W, Zelger B, Kerl H.
    Concordance between telepathologic diagnosis and conventional histopathologic diagnosis: a multiobserver store-and-forward study on 20 skin specimens.
    Arch Dermatol 138: 53-58, 2002

    [概略]電子メールによる遠隔皮膚病理診断を,11名の皮膚病理医と5名の病理医が参加して,遠隔と通常の病理診断を比較した.遠隔では平均78%,通常では85%の正診率であり,遠隔皮膚病理診断の有用性が示された.
  • Argenziano G, Soyer HP, Chimenti S, Talamini R, Corona R, Sera F, Binder M, Cerroni L, De Rosa G, Ferrara G, Hofmann Wellenhof R, Landthaler M, Menzies SW, Pehamberger H, Piccolo D, Rabinovitz HS, Schiffner R, Staibano S, Stolz W, Bartenjev I, Blum A, Braun R, Cabo H, Carli P, De Giorgi V, Fleming MG, Grichnik JM, Grin CM, Halpern AC, Johr R, Katz B, Kenet RO, Kittler H, Kreusch J, Malvehy J, Mazzocchetti G, Oliviero M, Ozdemir F, Peris K, Perotti R, Perusquia A, Pizzichetta MA, Puig S, Rao B, Rubegni P, Saida T, Scalvenzi M, Seidenari S, Stanganelli I, Tanaka M, Westerhoff K, Wolf IH, Braun Falco O, Kerl H, Nishikawa T, Wolff K, Kopf AW.
    Dermoscopy of pigmented skin lesions: results of a consensus meeting via the Internet.
    J Am Acad Dermatol 48: 679-693, 2003
    [概略]40名のダーモスコピーエキスパートが,108例の色素性皮膚病変の臨床像およびダーモスコピー像について,2段階診断法によるパターン解析とABCD法,Menzies法,7-point ckecklist法により,インターネット上で評価し,感度・特異度・観察者間の判断一致について検討した.その結果,2段階診断法によるパターン解析の有用性が示され,ダーモスコピー用語が統一された.


    ビクトリアフォールズ、南アフリカ
  • Oka H, Tanaka M, Kobayashi S, Argenziano G, Soyer HP, Nishikawa T.
    Linear discriminant analysis of dermoscopic parameters for differentiation of early melanomas from Clark nevi.
    Melanoma Research 14: 131-134, 2004

    [概略]メラノーマのスクリーニングシステムを作るため,ダーモスコピー画像を数学的に解析し,線型判別分析を行った.メラノーマとClark母斑を感度94%,特異度98%で鑑別したが,上皮内メラノーマとClark母斑の判別は感度74%,特異度86%であった.
  • Oka H, Hashimoto M, Iyatomi H, Argenziano G, Soyer HP, Tanaka M.
    Internet-based program for automatic discrimination of dermoscopic images between melanomas and Clark nevi.
    Br J Dermatol 150: 1041-1041, 2004

    [概略]メラノーマと色素細胞母斑のダーモスコピー像をウェブサイトで判別するJava言語とC言語を組み合わせたプログラムをLinuxサーバ上に構築した.本システムは感度87%,特異度93%でメラノーマをClark母斑から判別する.英語および日本語に対応し,世界中のどこからでもインターネットを介して使用できる.
  • Piccolo D, Soyer HP, Chimenti S, Argenziano G, Bartenjev I, Hofmann Wellenhof R, Marchetti R, Oguchi S, Pagnanelli G, Pizzichetta MA, Saida T, Salvemini I, Tanaka M, Wolf IH, Zgavec B, Peris K.
    Diagnosis and categorization of acral melanocytic lesions using teledermoscopy.
    J Telemed Telecare 10: 346-350, 2004

    [概略]掌蹠に生じた71例の色素細胞母斑と6例のメラノーマのダーモスコピー画像を11名の皮膚科医に電子メールで送り,モニタ上で診断した.メラノーマ診断の感度は91%,特異度は95%であり,すべてのメラノーマは診断の如何に関わらず,切除を推奨されていた.掌蹠病変のダーモスコピー遠隔診断の有用性は高い.
  • Iyatomi H, Oka H, Saito M, Miyake A, Kimoto M, Yamagami J, Kobayashi S, Tanikawa A, Hagiwara M, Ogawa K, Argenziano G, Soyer HP, Tanaka M.
    Quantitative assessment of tumor extraction from dermoscopy images and evaluation of computer-based extraction methods for automatic melanoma diagnostic system.
    Melanoma Res 16: 183-190, 2006


    [概略]Clark母斑188例, Reed母斑56例,メラノーマ75例のダーモスコピー画像から,病変部をコンピュータで自動的に切り出した場合と,5名の皮膚科医による手動切り出しを比較した.我々の新しい自動切り出し法は精度94%,妥当性95%と,今までの方法よりも優れたパフォーマンスを示した.
  • Tanaka M.
    Dermoscopy.
    J Dermatol 33: 513-7, 2006
    [概略]ダーモスコピーの原理と機種を説明し,色素性皮膚病変の基本的な診断方法を解説した.メラノーマと色素細胞母斑の鑑別ポイントは,ダーモスコピー構造と色調分布である.不規則な分布ではメラノーマを疑う.ダーモスコピー所見は解剖学的特徴を反映し,生毛部では網状パターン,掌蹠では平行パターンを示す.掌蹠では不規則な分布の皮丘平行パターンのときメラノーマを疑う.

  • Bowling J, Argenziano G, Azenha A, Bandic J, Bergman R, Blum A, Cabo H, Di Stephani A, Grichnik J, Halpern A, Hofman Wellenhof R, Johr R, Kittler H, Kopf A, Kreusch J, Langford D, Malvehy J, Marghoob A, Menzies S, Ozdemir F, Peris K, Piccolo D, Pizzichetta MA, Polsky D, Puig S, Rabinovitz H, Rubegni P, Saida T, Scalvenzi M, Seidenari S, Soyer HP, Tanaka M, Zalaudek I, Braun RP.
    Dermoscopy key points: recommendations from the international dermoscopy society.
    Dermatology 214: 3-5, 2007

    [概略]国際ダーモスコピー学会のボードメンバーでまとめた,ダーモスコピー診療のエッセンスである.すなわち,どの病変をダーモスコピーでみるべきか,さらに,どの病変はきちんと経過をみて,どれを切除するか,などに関し,現在のコンセンサスに基づいた推奨を行った.
  • 石井則久,朝比奈昭彦,天谷雅行,飯島正文,石川治,今村英一,大江麻里子,大滝倫子,加藤安彦,金澤伸雄,上出良一,神崎保,木花光,小茂田昌代,杉山奈津子,関根万里,竹崎伸一郎,田中勝,田村暢子,永岡譲,南光弘子,林正幸,牧上久仁子,松田知子,吉住順子,和田康夫
    疥癬診療ガイドライン(第2版).
    日皮会誌 117: 1-13, 2007
    [概略]イベルメクチンが保険適応になって改訂されたガイドラインである.検査方法にはダーモスコピーも取り入れられている.しかし,疥癬に適応を持つ安全な外用薬がないなど,まだまだ問題点が残されている.

     



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