2012年4月4日水曜日

Column



「継続していきたいこと〜障害児に対する施術」
この仕事を始める前からずっと気にかかることがありました。テレビや町で障害を持った子やからだが動かなくなってしまっている子を見ると「なんとかならないものか」「どうしたら改善するのだろう」という思いがとても強く沸いてきていたのです。 整体の仕事を始めてからもそれについて何か手立てはないかと勉強もしましたが理論上はわかっていても実際そういったお子さんを診ることはありませんでした。ですがブログに時々出てくる多動症の「Y君」を診させていただく機会を得てわたしのチャレンジは始まりました。

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自閉症と混同されることが多いのですが、その辺の区分けはとても微妙でもあります。それまでにわたしが知りえていたのは自閉なり多動なりの症状がある子に特徴的に見られる、頭蓋骨の動きが自由でなく固まった状態を施術によって緩和することでその行動に変化が見られるという臨床データでした。 頭蓋仙骨療法という治療法を提唱してらっしゃるJ・E・アプレジャー氏の著書「頭蓋仙骨療法」にその記述があります。

Y君は当時すでに4歳。同じ多動症の中でもかなり重度の症状ということで、噛み付き・奇声・物品の破壊・自傷行為(特に頭部を壁などに何度も打ち付ける)・就寝不全(夜中になっても寝ない。寝ても3時間程度)などご家族、特にお母さんは心身ともに憔悴しきっていらっしゃいました。 そういった障害は誕生時に多く見られる(カンシ・吸引分娩、呼吸一時停止など)とわかっていたのでお聞きしたところ、彼が生まれるときに医師が頭部をつかんでひねって出産させていたことがわかりました。それが直接の原因かどうかは不明ですが、わたしはそれを要因のひとつと考えました。


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Y君の最初の施術の前、わたしはデータで知りえていたあらゆる施術アプローチを用意して来院を待っていました。結果から言うと・・・それらはすべて意味を成しませんでした。アプレジャー氏がどういう方法でアプローチしたのかは不明ですが、少なくともわたしのファーストチャレンジは惨敗でした。まずベッドに寝てくれない。暴れる。噛み付かれる。施術にならないのでいくら技術を用意したところで無意味でした。 それでも現状のからだ各部位の状態はつかむことができました。まず頭蓋骨の右への回旋・首の1番目の骨と後頭骨の癒着・上部胸椎のロック・腰椎の前傾・・・ それでも首の骨と後頭骨の癒着をまずは少しでも何とかしようと強引にはがすような施術を行いました。終了後は敗北感でいっぱいでしたが(笑)、後日お父さんからメールを頂きました。「何か少し変化があるような気がします。引き続きお願いできますか?」と。

Y君のからだ、特に頭を触って感じたのは「これは大人でもきつくて狂いそうになるだろう」ということでした。夜眠れないことや頭を壁に打ち付けるのは何も不思議ではないと。たぶんどうにもならない苦しみをいらだちに変え行動に変えていたのではないかと。本当のところは何もわかりません。ですが普段オトナに対して行っている施術時の患者さんの状態からY君の身に起きていることを類推するのはあながち間違ってないのではないかという気持ちでした。

それから何度か施術をするのですが、そのつどまずはY君をあやして相手をして疲れて寝てしまうのを待つことからはじめないと施術は出来ませんでした。ようやく寝てくれたところで起こさないように施術を開始します。そんなことがほぼ3ヶ月ほど続いたある日、いつものように施術の一環として首の骨の1番目と後頭骨を離開させようとしていた時に「コツン」と音がして一気にその関節が緩み周囲がやわらかく動くようになりました。わたしはかなりの手ごたえを感じお父さんに「この1週間ほど様子を注意してみていてください」とお願いしました。


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その後お父さんから来た報告のメールは信じられないものでした。通っている施設では「別人のように大人しくなった」「座っていられるようになった」などの報告があり、自宅では夜9時ごろには寝るようになって夜中も起きないようになった、表情が優しくなった、壁に頭を打ち付けなくなった、などの嬉しい変化が数多く起きたということでした。とはいっても明らかに障害があるというのは基本的には依然明白ではあります。しかしながらわたしもその変化がとても嬉しかったしある程度自信を持ったのですが、その後は実は思うような大きい段階的な変化はナカナカ起きませんでした。 一度大きい変化をすると当たり前ですがご両親の期待はとても大きくなる。「次は言葉を話すようになって欲しい・・・」と。わたしもそこに焦点を当てて考えられるだけのさまざまな方法を試しました。ですがそこにあったのはY君の自分のスピードによる変化を度外視した周囲の勝手な期待でした。であるがゆえにそういう方向に思うように行かないことに対してわたしに焦りが生じる。ご両親はY君がナカナカまた大きい変化をしないことについてわたしに対して何か申し訳ないような気になってくる。これはとても不健全な状態でした。

わたしたちはいったん施術をお休みすることに決めました。しばらく最初よりもかなり改善はしたY君と、3人で過ごしてみたいということでした。煮詰まったような雰囲気の中で双方が辛 い思いを抱えながら施術を続行していくよりは少しインターバルをとって頭を冷やしてからまた再開するほうがいい。そして結果的にこれはとても効果的なインターバルになりました。


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ご両親はしばらくY君と過ごしてみて初めてわが子を心からかわいいと思えたと感じたそうです。最初の状態のときも自分たちの子供であることは変わりないので愛情はあるのだけれど、あまりにも過酷な日々の中で考えうる限り最悪の「行動」を実行してしまおうかと思うことは1度や2度ではなかった。その相反する感情をなんとか抑えて必死に自分に納得させ続けるのももう限界だった。でも今は一緒にいることが楽しいと心から思える。だからいろんなことの見え方が変わってきた。この子のペースでの等身大の成長の仕方をただサポートして見守ろうという気持ちになったそうです。 わたしも何か追い詰められたような気分で施術を行っていたわけですが、結局施術者が進行を決めるのではないのだということに気づいてから気持ちが楽になりました。主役はあくまで本人であり、サポートをする側は出来る限り最大限の気持ちを注ぐことしかやることはないのです。

現在7歳の彼はまだ言語が話せません。ですがご両親の話す言葉の理解力は飛躍的に高くなり、その言葉の内容に沿って行動をするということがどんどん出来るようになっている。これは毎日彼を見ているご両親の口から出た率直な感想です。現在は施術も再開して約3、4週間に1度のペースでゆったり行っています。現在は特に頭蓋への施術ということでなく、体全体の可動性を最大限引きだすことを心がけています。体の動きを獲得することで 神経への刺激を伝えていくのは最近の障害児に対する認識として大きく広がり始めています。 ご両親に出来る範囲で自宅で出来る施術的なアプローチもお教えして実行していただいているせいか、からだの可動性は当初と比べて飛躍的によくなりました。頭蓋骨に関しては途中病院で脳の血行測定検査などもやったのですが、やはり施術で集中して行っていた部位が手ごたえを裏付けるように改善したのが証明もされました。ただ病院や施設では私のところで施術を受けていることは一切言わないでいただいています。やはりまだまだこういったアプローチについては世間の理解というのは認識できないことが多いようですので余計な偏見を受けないようにという意味で。


正直Y君の例は特異かもしれません。いままで多動症児の臨床結果を持っているわけでもなかった一介の整体師に自分の大事な子供さんを任せるというのはご両親にとってみれば賭けみたいなものだったでしょう。ですが徐々に出た結果を見て長きにわたって信頼して施術させていただいているご両親に感謝したいと思います。私自身初めてのケースでいろいろなことを学びました。これからこういった子供さんをまた診させていただく機会があるかどうかはわかりませんが、多動症や自閉症児のこどもたちに少しでも自分が賭けている仕事で役に立つことがあればと思います。 どんな子供さんでもこのように施術を行えば同じような改善が起きる保障があるとは断言できません。ですがあるひとつの大きな要因として頭蓋骨の可動性の極端な少なさというのが関与しているだろうというのは正直な経験から来る感想です。以下のサイトにその例を裏付けるひとつの手がかりがあります。

軽度三角頭蓋に関するサイト

軽度三角頭蓋というのは何らかの原因で成長時に頭蓋骨のつなぎ目が自由に可動しなくなり、通常は脳の発達に伴って開いていくはずの動かない頭蓋骨により脳が圧迫されるという症状です。サイトではある沖縄の先生による手術によって症状に改善が見られたケースについて論文が掲載されています。Y君のご両親にもそれをご紹介しましたが、年齢的なことと手術後のリスクを考えて� �ると今は実行に踏み切るつもりは無いとのことでした。 ですがひとつの選択肢として知っておくのは大事なことだと思います。ぜひ参考にしてください。


2007年7月ある患者さんが養護施設の先生をやってらっしゃることがわかり、ダメもとで見学をお願いしたところ快く承諾してくださったので行ってきました。子供たちに触れることを許可していただいたのですがやはり思ったとおりみなカタチや固さの違いはあるにせよ頭蓋骨になんらかの違和感や異常がある。これでほぼ自分の中での知的障害児に対する要因における確信は深まりました。そこの教頭先生や校長先生ともお話させていただいたのですが、やはり私の行っているような施術による改善例というのは耳にしたことは無いとのことでした。 現場でさえこういった知識がまだまだ浸透していない現状があります。先生方が勉強不足だとか言うことではなく、こういう事実が広く世に出ていないということなのです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
これだけで現実に対して何か変化がおきるわけではありませんが、知ることとそれに伴った可能性が現実に存在するのだということが知的障害児をお持ちのご家族にすこしでも光となればと思います。
私自身も自分をさらに向上させて機会を得たときに少しでも役に立てるようになっておきたいと思います。

 



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