2012年4月13日金曜日

よくある質問|犬の手作りごはん Produced By Kitchen Dog!


【ハーブ】結石の犬向けのハーブは何ですか?

ストロバイト結石にはカウチグラス・マシュマロウブレンドとクランベリーがお勧めです。マシュマロウには尿管のすべりを良くし小さな結石を排出する作用があり、カウチグラスには殺菌・抗炎症作用があります。クランベリーは急性・慢性に効く膀胱炎のハーブです。犬たちにも私たち人間にも即効性がありますので、膀胱炎ということがはっきりすれば必須となるハーブです。

【ハーブ】17℃コールドプレスセサミオイルについてのご質問です。アレルギーがあり、現在飲み薬と塗り薬でしのいでいますが、内臓への影響が気になり薬を減らしたいと考えています。発疹が出ていたり、外耳炎で赤くなっていたりする皮膚につけても大丈夫でしょうか?

セサミオイルは本来、発疹や外耳炎に良く効くものですので、お試しいただけたらと思います。ただし、アレルギーがある犬の場合、セサミオイルにアレルギーがあるといけないので、できれば少し皮膚の柔らかい部分(脇の下)などに塗ってみて反応を見て、大丈夫でしたら使うようにしましょう。犬がだめでも飼い主様にもお使いいただけるものですので、ご安心くださいね。

【ハーブ】オリーブリーフは抗生物質代わりになると聞きましたが、アレルギーで膿皮症のようになっている犬にはどうでしょうか?

アレルギーで痒みがあるなら、サーモンオイルかネトルをあげましょう。痒みはあまりないものの膿皮症のように皮膚の表面がジクジクしていたら、オリーブリーフでもいいでしょう。ただし、オリーブにアレルギーがないかどうか、ちゃんと調べてから与えてください。

【ハーブ】フィラリアの薬を飲ませる際に、解毒のためにコンスティブレンドを飲ませても良いものでしょうか?

コンスティブレンドは、癌や腫瘍、潰瘍などがある犬に飲ませるのが適しています。フィラリア薬の解毒のためなら、ダンデライオン・マリアアザミブレンドか、バードックなどが適しています。飲ませるタイミングは、フィラリア薬を飲む前の1週間と、飲ませたあとの1週間の合計2週間。フィラリア薬は40日に一度飲ませてください(30日に一度と言いますが、40日で大丈夫です)。

【ハーブ】ハーブは数種類混ぜて飲んでもいいのでしょうか?

ハーブは数種類摂っても問題ありません。かえって、それぞれのハーブの効能が強まるとも言われています。アレルギーに配慮し、投与量や期間などが心配になる場合は、専門家に相談されることをお勧めします。

【甲状腺】甲状腺機能低下症が分かりました。疲れやすいようです。でも、食欲は落ちません。それと皮膚の中が黒ずんでいて、気なって仕方がありません……。

元気がなく疲れやすいのは、甲状腺機能低下症でホルモンの働きが正常でないせいだと思います。多分、皮膚の黒ずみもこのせいではないかと思いますが、気にし過ぎて皮膚の外からゴシゴシしないようにしてください。

ホルモンがきちんと機能していない場合、元気がないのに食欲は逆に増えて、太ることが多いのです。体重は増加するのが普通ですので、カロリーの過剰摂取には気をつけてくださいね。

黄色の野菜、卵、にんじん、脂肪分の少ない肉などは良い食べ物ですが、避けていただきたいのは大豆製品(豆腐やおから、納豆、豆乳)、蕪、松の実、ブロッコリー、芽キャベツ、ケール(青汁)、ほうれん草、モモ、ナシ、キビや粟などの雑穀、レバー、キャベツなどです。水道水に含まれる塩素は甲状腺機能低下� ��に良くないので、違うものにしてください。

サプリメントでしたら、コエンザイムQ10、消化酵素、セレン、ビタミンA、C、E、B複合体(B&Bイーストなど)、月見草オイルなどが有用です。また、ワクチンを接種しないほうが良いと言われていますので、ご考慮ください。時間がかかる病気だそうです。あせらず、ゆっくり対処してあげてくださいね。栄養が身体にきちんと行き渡れば、治るとも言われています。

【甲状腺】ゴールデンに甲状腺の異常があると診断されました。良いメニューを教えてください。

甲状腺ホルモンが多すぎるのと少なすぎるのとでは対処が反対になってしまいます。ゴールデンの場合は甲状腺ホルモンが少なくて毛が抜ける場合が多いようですが、どのような症状でしょうか? もしも少ないなら、ヨードを摂るためにわかめのジュレをお試しください。

1.わかめを柔らかくなるまでよく煮る。
2.フードプロセッサーでわかめ、オリーブオイル、レモン果汁、大根をかくはんし、ペースト状にする。

これを、鶏肉の湯がいたものなどと一緒に食べさせてあげてみてください。

【結石】ダックスが膀胱結石、尿道結石になり手術をしています。結石に良い食事、食材は何ですか?

結石の子はとても増えているようです。痛いのが可哀想ですね。結石に良い食事というよりも、結石を持つ子が食べてはいけない制限食だと思ってくださいね。

1.まず、シュウ酸の多い食物はNGです。
ほうれん草、ルバーブ、モモ、柿、タケノコ、里芋など、アクの強い食べ物は与えないようにしてください。野菜には、多かれ少なかれシュウ酸が含まれていますが、できるだけもともと少ないものを、そして茹でるときには一度茹でこぼし、再度水を換えて茹で直して、ゆで汁は捨ててください。

2.タンパク質を控えましょう。
朝に肉を食べたら、夜は野菜と穀類だけというように調整してください。カロリーが足りなくなりますから、良質の植物性オイルで補ってください。

3.カルシウムをある程度与えてください。
尿中のシュウ酸排泄量が減ります。

4.クランベリーの100%ジュースなどを与えてください。
結石は感染によって起こることが多いのですが、それを防止するにはアントシアニンを多く含むクランベリーの100%ジュースなどを与えてください。無糖のナチュラルなヨーグルトなどと混ぜてあげると良いですよ。

5.水分の多いお粥などをあげてください。
塩分をあまり摂らずにおしっこをたくさん出させてあげるようにしましょう。

以上のような注意点を守っていれば、ある程度回復すると思います。でも、あくまでお医者様のご意見もお聞きになった上でなさってくださいね。これらの食事で良くなった例を見ていますが、治療することはできませんから!

【結石】犬がストロバイト結石になってしまいました。獣医さんから処方食以外食べさせないようにと言われたのですが……。手作りごはんで対応できますか?

ストルバイト結石症の多くは膀胱感染症の結果として発症するので、食事が原因というわけではありません。逆に、食事で石を溶かすことは可能です。その場合は、約半年弱の時間をかけて行います。ただし、結石が溶解するときに細菌が放出されるので、膀胱に結石がある限り、抗生物質を飲んで膀胱炎を防止しなければなりません。月に一度くらい、石が残っているかどうか検査をするのが良いと思います。抗生物質に抵抗がある方もたくさんいらっしゃるので、そのような場合にはエキナシア、カレンデュラ、クランベリー、ゴツコーラ、パウダルコなどのハーブを使うのがお勧めです。

なお、ストルバイトの場合はタンパク質を制限します。下記をご参考に。

1.魚、鶏、豆腐や納豆などの植物性タンパク質はなるべく� �ける。
2.タンパク質(特に肉)は極力減らす。
3.その代わり、穀類(柔らかく炊いた玄米やバルガー小麦、パスタなど)と良質のオイル(オメガ3脂肪酸を多く含むもの、たとえばフラックスシードオイル、ヘンプオイル、グリーンナッツオイル、サーモンオイル、良質のオリーブオイルやごま油など)でカロリーを補う。
4.野菜は、火を通すものはできるだけ柔らかくしてつぶす、生で食べさせるものはそのままフードプロセッサーでクラッシュしてリンゴ酢などで和える。アクのある野菜はなるべく与えないか、茹でこぼしてからつぶして与える。
5.カルシウムを補給する。
6.できた食事に、約100~150ccのミネラルウォーターを加えて食べさせる、またはスープごはんのようなスーピィなものを作る。
7.食材は種類を変えて与える。

【結石】犬がストロバイト結石になってしまいました。獣医さんから処方食以外食べさせないようにと言われたのですが……。手作りごはんで対応できますか?

シュウ酸カルシウム結石に関しては、PHの値にもよりますが、シュウ酸の多い野菜は必ず茹でこぼして二度茹でるとか、茹でてから流水で野菜を洗うなどして、気を遣ってみてください。さらに、ピヨカルなどでカルシウムを補給してあげると、結石がたまりにくくなりますよ。また、ビタミンCを多めに摂っていると結石になりにくいというデータもあります。

【結石】シュウ酸カルシウム結石の犬にあげる手作りごはんの注意点はありますか?

腎臓は一度悪くなってしまうと「現状維持」をするのがベストで、治ることがない臓器です。これ以上悪くならないように、早急に手を打ってあげたいですね! 下記では、手作りをごはんの注意点をご紹介しています。

1.鶏肉、魚を食べさせない。
2.1日1回はタンパク質(肉など)を少量与え、もう1回は野菜と穀類だけを与える。
3.アクのある野菜は、完全に煮こぼして使い、ゆで汁は使わない。
4.カロリーは良質の植物性オイルで摂る。
5.オメガ3脂肪酸を多く含む植物油を使う。
6.カルシウムをきちんと与える。
7.カロリー計算をして与える。
……etcです。お大事になさってくださいね。

【腎臓】12歳のゴールデンが腎臓を病んでおり、2年以上前から週に2~3回「皮下点滴」をしています。食事面のアドバイスをお願いします。

腎臓は一度悪くなってしまうと「現状維持」をするのがベストで、治ることがない臓器です。これ以上悪くならないように、早急に手を打ってあげたいですね! 下記では、手作りをごはんの注意点をご紹介しています。


あなたは、アマニ油の代わりに何を使用することができます

1.鶏肉、魚を食べさせない。
2.1日1回はタンパク質(肉など)を少量与え、もう1回は野菜と穀類だけを与える。
3.アクのある野菜は、完全に煮こぼして使い、ゆで汁は使わない。
4.カロリーは良質の植物性オイルで摂る。
5.オメガ3脂肪酸を多く含む植物油を使う。
6.カルシウムをきちんと与える。
7.カロリー計算をして与える。
……etcです。お大事になさってくださいね。

【腎臓】1歳になるカニヘンダックスの腎臓が悪いので、少しずつ手作りにしていこうかと考えています。心不全は若いので可能性が少ないということですが、腎不全になる可能性があるようです。

腎臓が悪いと言っても、様々な原因があります。腎前性の原因によるもの、腎臓自体の働きが悪くなるもの、腎後性の原因によるものなど、様々な原因で腎臓が悪くなることがあるのです。まだ若いので可哀想ですが、慢性の腎不全で壊れたネフロン(腎臓そのものの組織)は再生しないので、残りの組織をいかに悪くしないかに気をつけることが大切です。

水分をたくさん与えて、消化の良い野菜や良質のオイル(サーモンオイルや高品質のオリーブオイルなど)、少量の高品質のタンパク質などを食べさせるのが基本的な考え方です。タンパク質はある程度制限しなければいけません。オイルと、ときには糖質でカロリーを供給します。塩分は避けましょう。

ただし、その子が現在どのような状態で、どのような原因で「� ��臓が悪い」にあり、どのくらいの症状なのかが分かりませんので、あくまでも一般的な答えです。

【アレルギー】犬の口のまわりの痒みがひどく、蚊に刺されたように少し腫れ、その部分だけハゲています。ダニの検査などもしましたが改善しません。処方された抗生物質を飲ませています。アレルギー対応はしているつもりなのですが……。

アレルギーの要因になるような食物は与えていらっしゃらないとのことですが、食物そのものにアレルギーはなくても、たとえば熱体質の子なのに熱を蓄える肉や野菜、鶏肉やにんじんを与えてしまったためにトラブルになっていることも多くあります。もし鶏肉やしか肉などがメインでしたら、しばらく豚肉を茹でて与えてみてはいかがでしょうか。

緑の濃い野菜は十分に与えていますか? また、スイカの皮も捨てないで緑の固い皮を取って与えると十分に身体を冷やす野菜になります。ワイルドアラスカンサーモンオイルを毎日のごはんに加えてみるのもお勧めです。また、外側から皮膚の痒みを取るにはセサミオイルが一番です。舐めても大丈夫だし、かなりひどい皮膚炎の子が使っても効果が出ています。

【アレルギー】アレルギー症状が出ています。アレルギーチェックは受けたのですが、アレルゲンの特定には至りませんでした。食事を変えても反応が出てしまいます。

アレルゲンの特定ができないとのことでしたが、やはり個々の食材のアレルギーチェックをなさることをお勧めします。摂取するタンパク質(肉、魚など)や炭水化物(穀類、ジャガイモなど)などの食材を2週間ごとに変え、1種ずつ反応を見ていってください。反応が出たものをチェックして、食事から抜いてみてください。食材は反応が出ないもののなかから選び、変化をつけて与えてあげましょう。

【肝臓病】肝臓の悪い犬でも、サーモンオイルを毎日与えて良いのでしょうか。

サーモンオイルは薬品やサプリではなく食品なので、毎日食べても問題はありません。ですが、肝臓が悪い子は他にどんな油脂をどのくらい摂っているかによりますね。他の油脂はなるべくお控えになるほうが良いと思います。ですが、たまにはエキストラバージンオリーブオイルなどを摂取するのも良いと思いますよ! 多めに摂るときがあったり少なめのときがあったりしても大丈夫です。いつも一定量をきっかり量らなくても平気ですよ。

【癌など】現在、14歳のシェルティを飼っておりますが11月に末期の肝臓癌と診断されました。ほとんど食べられない状態で嘔吐(胆汁)を繰り返しています……。

嘔吐を繰り返すのは、とても可哀想ですね。肝臓の疾患であれば通常は油分を控えますが、末期の肝臓癌ということなので、今は栄養をつけて免疫力をあげて、少しでも快適にしてあげるのが最善なのでしょうね。犬は、歳をとってくると人と同じで消化酵素や体内酵素が尽きてきます。これが尽きたときが寿命なのかな、と最近思うことがあります。

身体に負担をかけずに栄養が採れるメニューをご紹介します。下記のレシピをお試しくださいね。

大根 5cm分 / トマト 1個分 / 大和いも 2cm分 リンゴ酢 大さじ1
オリーブオイル(エキストラバージンの良質なもの※)大さじ1
※または、可能でしたら弊社商品のグリーンナッツオイル。

以上の材料をすべてフードプロセッサーで粉砕し(大根がすりおろし状態くらい)、軽く水分を絞ります。牛肉のしゃぶしゃぶ用などの部分を、上記のペーストとからめて生のままで食べさせてあげてください。

どうしても具合が悪いときは、スプーン1杯のマヌカハニーと、スプーン1杯のリンゴ酢を混ぜ合わせ、指で口に入れて舐めさせてください。1日1回くらいが良いでしょう。

食べ物は、人肌くらいに温めたほうが身体に良いでしょう。また、ごま油やガーリックのすりおろしをほんの少しだけ混ぜて、香りをつけてみるのもお勧めです。良質なかつお節なども食べてくれる可能性がありますので、軽く温めた豆腐に混ぜて与えてみてください。弊社の商品� ��したら、シャカシャカやジャック&マーメイドなども役立てるかと存じます。

【癌など】自宅の9歳の犬が乳腺腫を抱えています。適した食材はありますか?

乳腺腫については、ものすごく大きく腫れても経過を見ているという子もいれば、米粒くらいの段階で全摘する子もいますが、9歳という年齢だと微妙ですね。切除と抗がん剤で完治している犬もたくさんいるようです。癌ということに関して食事でできることは、できるだけ身体をデトックスして、免疫力をアップする食材を使い、ビタミンCやE、セレン、ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含むメニューを心がけてあげることだと思います。

犬も歳をとってくるに従い、消化酵素、体内酵素がどんどん消費されてなくなってきます。身体に負担をかけないように、大根や山芋などをフードプロセッサーですりおろし状態にして、亜麻仁油やグリーンナッツオイルとアップルサイダービネガーを混ぜたものなどを肉と一緒にあ� �ると、消化吸収しやすいと思います。

その際、トマト(水煮の缶詰が良いと思います)を一緒にフードプロセッサーにかけると、マイルドな味になり、リコペンというフィトケミカルも摂れるのでお勧めですよ。デトックスまたはキレートをするには、積極的にかつお節やごぼうを柔らかく煮たものなどの繊維食品をあげてください。あまり急激にせず、日々のごはんにこれらのものを少しずつ入れてあげていれば良いのではと思います。白米と大豆系のもの(おから、豆腐など)はお勧めできません。白米はあまり食べさせないようにしてくださいね。

【癌など】レトリーバーの癌再発で悩んでいます。食事や生活面で気をつけることは?

可哀想に、レトリーバーにはあのかわいさの代償として癌のような遺伝病が多いのです。生肉を中心に食べさせてあげるのはとても良いことだと思いますが、あまりに抵抗力がないときには、少し表面を湯がいてあげると良いかと思います。できるだけ多くの栄養を吸収して代謝できるように、少しの量でも栄養価の高いものを食べさせてあげてくださいね。

添加物などは極力避け、アブラナ科の野菜(ブロッコリー、カリフラワー、蕪、菜の花など)やトマトを加熱したもの、舞茸をつぶしたものなどを食事に混ぜてみてください。ときどき、ターメリックのパウダーを混ぜると良いですよ。パセリやいちご、ブルーベリー、マンゴー、ヨーグルト、にんじん、鮭、スイカ、かぼちゃ、冷ました緑茶などを材料にしてごはんを作� �てあげてください。

野菜は消化吸収率を高めるため、できればジューサーでジュースにして、絞りカスとジュースを両方ごはんに入れてあげてください。

また、メディカルハーブをご利用になるのも一助になると思います。抗がん剤などでダメージを受ける肝臓や腎臓の働きを助け、免疫力をサポートしてくれますよ。バードック、ミルクシスル、ダンデライオン・マリアアザミブレンド、エキナセア、ジンセン、コンスティブレンドなどが良いでしょう。あとは、飼い主様が元気を保ってくださいね。

【肥満】6歳のゴールデンなのですが、上手にダイエットができません。太ったり痩せたりを繰り返しています。

適正体重はお分かりになりますか? もし分かれば、その体重で一度きちんとカロリー計算をすると良いのではないかと思います。

現在の体重に必要な1日のカロリーと、理想的な体重の場合に必要な1日のカロリーを知った上で、どの食品をどのくらい与えるとそのカロリーに達するかを一度きちんと計算しましょう。それよりも少ないカロリー摂取量にしなければ、永遠に痩せられなくなってしまいますよ!! 肥満になっていると歳をとったときに足腰が立たなくなってしまう危険もありますし、色々な病気のもとですから、早めに治してあげましょうよ!

まずは適正体重の必要カロリーを計算してその80%くらいの食事を摂り、運動をして徐々に痩せるように目標を設定しましょう。5kg痩せるなら、約半年から1年の期間を考� �ましょう。そして、白米のごはんやフルーツはなるべくあげないようにしましょうね。


心臓の熊手が脂肪を燃やすために得るためにどのように高
【下痢】我が家のイタリアングレーハウンドが1ヶ月半前から下痢に苦しんでいます。痩せてしまっているので心配です。

単に食事のせいでしたら良いのですが、病気という可能性も考えられます。まずそれを調べたほうが良いと思います。次に考えられるのは、ある種の食物アレルギーです。いつもあげている食材のうち、たとえばササミ、納豆、キノコなどを抜いて2週間くらい続けてみてはいかがですか? 薩摩芋、かぼちゃ、ジャガイモ、牛肉、ラム、豚肉などでトライなさってはどうでしょう? 軟便のときには薩摩芋やジャガイモなどを多く使い、お肉を極端に減らすと便の調子は良くなると思います。

でも、腸の調子を整えない限り、普通の食事に戻せないのは可哀想です。痩せてしまっているので、良質のオリーブオイルやアマニ油などを少し多めにあげてください。油脂から摂れるカロリーで少しは体重を増やせると思います。手作り� ��場合には、サプリなどでカルシウムを補給してください。もしかしたら、カルシウムや亜鉛の不足で体調が悪いのかもしれませんから。ヨーグルトなどをときどき混ぜてあげてくださいね。

【サプリメントについて】ダイエットしていて、魚を食べない犬がいます。キッチンドッグ!のサプリメントを与えようと思ったのですが、選ぶのに迷っています。

サプリメントでお迷いとのこと。カルシウム&マグネシウムと、ローストアマニ、スーパーアンチオキシダントをお勧めしたいと思います。カルシウム&マグネシウムは、手作りごはんをあげている場合には必須の栄養補助食品です。自然界の食物だけで必要なカルシウム量を摂取することはかなり難しいので、なるべく安心で自然な素材で作られたカルシウムを補助的に与えてあげることが大切です。なお、カルシウムはマグネシウムとのバランスで働きが違ってきますので、マグネシウムを一緒に入れています。

ローストアマニを食べることで、魚からしか摂れないオメガ3脂肪酸という成分を体内で変化させて摂ることができます。魚が食べられないということなので、ローストアマニはとても良いと思いますよ。無農薬のアマ� �をローストしているので安心だし、香ばしい香りなのでごはんに混ぜても美味しく食べてくれると思います。ローストアマニは皮毛の艶を良くしますので、続けていただければ皮膚にも毛にも良いはずです。さらに、食物繊維もたっぷりですから、腸のお掃除をして免疫力を高めてくれるでしょう!

また、スーパーアンチオキシダントは代表的な抗酸化成分を数種類組み合わせたもので、夏の日焼けによるダメージには大変効果的です。こちらもお勧めですよ。

【カルシウムについて】カルシウムは与えすぎると良くないのですか?

もちろん、カルシウムは体内で結晶化します。「骨」はカルシウムが結晶化したものですが、過剰摂取すると「結石」などになって体内に蓄積されていきます。カルシウムの摂取量には気をつけましょう。ただし、犬には人の何倍ものカルシウムが必要です。

カルシウムの摂取は、リンとのバランスがとても大切です。どちらが多すぎても少なすぎても、多いほうが過剰になってしまうのです。しかし手作りごはんの場合、どうしてもリンなどの値も多くなってしまいます。

そこで、普通にごはんを手作りしたときに多くなりがちなリンとのバランスを保つためにカルシウムを加えられるよう、卵殻パウダーをお勧めしています。手作りごはんで肉系のメニューが多く続き、カルシウムが少ないなと感じたときには、毎回でな� ��てもときどきはカルシウムを使ってあげてください。ティースプーンに、ほんの1/3ほどで大丈夫です。

その際にはマイルドなフルーツ酢などと組み合わせると、吸収が良くなりますよ。ただし、尿路結石などの症状がある場合にはお医者様にご相談ください。

【カルシウムについて】食材でのカルシウム補給のヒントを教えてください。

・煮干し
さっと湯がいて表面の塩を落としてあげましょう。その後、オーブンや電子レンジなどで再度乾燥させて粉砕すると与えやすいですよ。ワカサギなど、真水の魚の煮干しも塩度が少なくて良いでしょう。

・野菜
蕪の葉、大根の葉、水菜、小松菜などカルシウムを多く含む野菜を積極的に使いましょう。ただし、たくさん食べないと必要量は補えません。

・スキムミルク、ヨーグルト
与えやすいカルシウム源ですが、乳糖アレルギーがないことが条件です。乳酸カルシウムは一番吸収率が良いと言われていますが、1日の必要量を摂ろうと思ったら生半可な量ではとても足りません!

【カルシウムについて】卵殻から摂ったカルシウムは炭酸カルシウムなので、絶対与えてはいけないと書いてありました。安全性や成分などを教えてください。

確かに卵殻から摂れるカルシウムには炭酸カルシウムが多く含まれていますが、単純に炭酸カルシウムと言っても石灰石から化学的に作られた炭酸カルシウムではありません。卵の殻を乾燥し、殺菌し、特殊な微粉末にしたものですから、多孔質の構造をしていて胃での消化が良く、吸収率(骨などへの沈着)も高いので安心です。

一般的に炭酸カルシウムは吸収率があまり良くないと言われていますが、リンゴ酢などの酸と組み合わせることにより酢酸カルシウムに変化し、さらに吸収率も良くなります。また、卵殻は約34%と天然物のなかで最も多くカルシウムを含むそうです。

ピヨカルは人間のカルシウム補給目的で食品として製造されているものを使用しています。体内に吸収・蓄積されるカルシウムは、必要量を越え� ��も腸の調整機能により自然に排出されますので、摂りすぎても安心だということです。また、卵殻カルシウム極めてリンの含量が低いので肉や魚に含まれる多量のリンとバランスをとるにはとても良く、アメリカの自然療法の獣医師らも勧めています。

どういう理由で絶対与えてはいけないと書いてあったのか分かりませんが、不安でしたら、無理に与えないほうが良いかと思います。ただ、リンの過剰摂取や狂牛病などの心配のある牛骨由来のカルシウムよりはよほど安全ではないかと考えています。

【カルシウムについて】カルシウムは水に溶けるものでないと吸収されないと聞いたのですが、キッチンドッグ!のカルシウム補給の商品はいかがでしょうか?

キッチンドッグ!のピヨカルは、100%卵殻のミクロパウダーです。ほとんどが炭酸カルシウムでできているミクロパウダーなので水にも溶けますが、特に酢に溶けやすい性質を持っています。食事のときに酢で溶いてあげると吸収率が良くなります。溶かなくても、炭酸カルシウムの40%は吸収されると言われていて、これは吸収率が良いほうです。リンゴ酢や柿酢など、フルーツからできている酢を使うと、マイルドで犬でも食べやすいと思います。

サプリとしてのカルシウム・マグネシウムはもちろん、犬の身体に吸収されやすいように作られた犬用の製品ですので、大丈夫ですよ。マグネシウムと一緒に摂ることで、吸収したあとに身体の中でうまく助け合って働くわけです。

【カルシウムについて】ピヨカルの成分中のマグネシウム含有率を教えてください。可能であれば、他のカルシウム食材とのマグネシウム含有率の比較でお願いします。

ピヨカルに含まれている卵殻カルシウムは、牛骨粉カルシウムに比べてマグネシウムの含量が多くなります。その代わり極めてリンの含量が低いので、肉や魚に含まれる多量のリンとバランスをとるにはとても良いカルシウムです。

●成分分析値(100g中)
カルシウム 34200.0mg
リン    150.0mg
カリウム  41.4mg
ナトリウム 96.4mg
鉄     1.6mg
マグネシウム376.0mg

●他の素材との比較
・ピヨカル
マグネシウム 0.42%
ナトリウム  0.09%
リン     0.1%

・貝殻カルシウム
マグネシウム 0.07%
ナトリウム  0.32%
リン     0.02%

・牛骨粉カルシウム
マグネシウム 0.004%
ナトリウム  0.4%
リン     18.2%

【カルシウムについて】先日ピヨカルを購入したのですが、チワワで1.7kgでしたら給仕量は小さじでどのくらいでしょうか?

1.7kgの成犬に必要なカルシウムは、1日に約200mgです。とても小さな犬ですので、ピヨカルが1gもあれば吸収しきれない分も含めて足りると思います。成長期でしたら、1日560mgくらい必要です。ピヨカル2g分ほどで足りるでしょう。小さじでは1/3くらいでしょうか? ただ、そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ。

他の食物からも多少はカルシウムを摂っているはずですし、摂取したカルシウムは全部吸収されるわけでもありません。どんな食べ物やサプリメントでも、1.7kgの犬に必要な量を精密に計算しても、その通り補給できるわけではないのですから。目安で良いと思います。

豆あじや小松菜、しらすやヨーグルトなど、カルシウムの多い食品を食べた日はピヨカルは少なめでも良いですし、お肉をたくさん食べた日� �少し多めにあげてください。1日に小さじ1杯以上になると、あげ過ぎだと思いますので気をつけてくださいね。

【消化酵素について】我が家では100%加熱したものを食べさせているので、消化酵素不足かと思います。消化酵素を補ってくれる食材などを教えてください。

消化酵素は歳をとればどんどん失われていくと言われています。必然的に、食べ物で摂取させないといけません。消化酵素はなるべく自然な食べ物から摂ることをお勧めしています。たとえば、パイナップル、大根おろし、自然製法の味噌、ノニジュースなどです。

お肉を焼いたところにパイナップルを刻んで入れたり、茹でたお肉を大根おろしで和えたりといった工夫をすることで、消化酵素をうまく取り入れることができますよ。また、パイナップルの茎から作られた「プラントエンザイム」のサプリメントもお勧めです。


あなたが鍋にあるように見える
【レトルト、犬ご飯について】冷凍ご飯シリーズは、市販のドッグフードと混ぜて与えても良いのでしょうか?

市販のドッグフードと併用しても全く大丈夫です。たとえば1日に朝はドッグフードを○kcal分、夜は冷凍ごはんを○kcal分というふうに。解凍する前もあとも、重量やカロリーは同じです。

【レトルト、犬ご飯について】レトルトは温めてからのほうが良いのでしょうか? それともこのまま食べさせても良いのですか? 一番良い方法で与えたいので……。

レトルト商品は常温でも大丈夫ですが、人肌程度に温めてあげるほうが、犬の身体にも消化にも良いかと思います。色々な材料と混ぜて温めても良いですし、沸騰しているお湯の中に入れて温めても良いですよ。色々なお料理に活用できますので、お試しくださいね。

【レトルト、犬ご飯について】レトルトパックは、開封後何日くらい持ちますか? 冷凍は可能でしょうか?

もちろん冷凍は可能ですが、開封後は冷蔵庫に保存し、2~3日以内に食べきることをお勧めします。

【お肉に関して】先日キッチンドッグ!の本を参考に、手作りごはんを始めました。8.5kgのパグを飼っていますが、お肉はどのくらいの量をあげたらいいですか?

8.5kgの健康な成犬の場合、1日のエネルギー所要量は470~500kcalくらいです。これは、普通程度(1日1回くらいは広い場所で自由に走り回れる)のお散歩を毎日している犬のおおよその目安です。その食事のなかでお肉をあげる分量は、約50~60%とお考えください。カロリーを中心に考えると、カンガルーやオーストリッチでしたら100gで111kcalですので、1日に180~270gくらい、鶏肉のもも肉皮付きでしたら100gで253kcalですので、1日に80~120gくらい、鶏肉のササミでしたら100gで114kcalですので、1日に175~260gくらい、となります。

しかし、成犬のメンテナンス(現状維持)には体重1kgあたりに約1.3~2.8gのタンパク質が必要だと言われています。平均の2gだとしても、体重が8.5kgの犬の場合は1日に11~24gのタンパク質が必要だということですね� �

もちろん穀類などにもタンパク質が含まれていますので、あくまでもおよその量ですが、カンガルー肉でしたら100g中に23.6g、オーストリッチでしたら100g中に22g、鶏肉のもも肉皮付きでしたら100g中に17.3g、鶏肉のササミでしたら100g中に24.6gのタンパク質が含まれています。どうぞご参考になさってください。

ただし、あまり神経質に計らなくても良いと思いますよ! あくまでもこの量を目安として考えてくださいね。あまりにもかけ離れた分量でなければ、多少ずれていても問題はありませんから。

【お肉に関して】カンガルーミートやオーストリッチのお肉は生食OKでしょうか?

カンガルーもオーストリッチも、犬には基本的に生で大丈夫です(人間の場合、カンガルーは生では召し上がらないように!)。キッチンドッグ!では冷凍で販売していますので、一度で使い切らない場合は、半解凍状態で必要量に小分けにして、ラップなどでしっかり密封して冷凍保存してください(完全解凍後の再冷凍はお避けくださいね!)。また、お肉はそのまま調理しますとドリップが出ます。調理前には、水をはったボウルなどに5分程度漬けて血抜きをしてください。完全な生食が心配でしたら、お肉をさっと湯がくか、表面のみ軽く焼く、という調理方法もお勧めします。

【お肉に関して】レバーは食べ過ぎに注意!と聞きますが、実際にはどのようなペースであげたら安心なのでしょうか?

レバーを食べ過ぎたときに怖いのは、ビタミンAの過剰摂取です。ビタミンAは健康のために必要な栄養素ですが、過剰に摂取すると体内に蓄積され、重篤な場合は下痢、皮膚乾燥、口唇炎、眼球乾燥、食欲不振、食中毒、悪寒、関節痛などを引き起こす原因となります。

できれば、タンパク質の1/10くらいの量、または10日に一度だけ少量をあげるなど調節して、毎日継続してたくさん与えないようにしましょう。また、肝臓は体内で毒を蓄積する部位でもありますので、できれば野生の草食動物の肝臓を選び、抗生物質やホルモン剤を投与されて育てられた牛や豚、鶏などの肝臓は避けたほうがベターだと思います。

【お肉に関して】2歳のポメラニアンですが、両足とも膝蓋骨脱臼で手術をし、現在リハビリ中です。足に負担をかけないように、体重管理に気をつけています。茹でた魚と野菜と豆腐を混ぜたものなどを中心にあげていたのですが、お肉もあげたほうが良いというのが分かりました。鶏肉くらいしかあげたことがないので、他のお肉のあげ方を教えてください。

犬にとって肉は必要な食べ物です。魚や野菜、豆腐などが中心では犬にとって必要不可欠なビタミンやミネラルが不足したり、過剰になったりしがちです。

人間の身体に良いものと、犬の身体に良いものとは違がいます。今まで鶏のササミや胸肉ばかりあげていたとしたら、もっと鉄分の多い赤身の肉を積極的にあげてくださいね。赤身の牛肉、オーストリッチ、カンガルー、馬肉など何でも良いですが、脂肪はあまり多くないほうが良いと思います。食べやすい大きさに切って、表面だけをさっと湯がき、レアの状態で食べさせてあげるのも良いですね。

健康状態が良くない子には、タンパク質は植物性のものではなく、動物性のものをお勧めしています。そのほうが消化しやすく、身体に負担がかからないからです。それ� ��、植物性や動物性のオメガ3脂肪酸が含まれたオイルを脂肪分として摂ると良いので、グリーンナッツオイルやワイルドアラスカンサーモンオイルもお勧めいたします。ダイエット中であっても、脂肪は重要な栄養素です。特に、オメガ3脂肪酸は関節にも良いですよ。

膝蓋骨脱臼ということは、カルシウムが不足している可能性もあるのでは? ピヨカルはとても安全なカルシウムなので、お勧めです。また、B&Bイーストや、大麦若葉などもお勧めしますよ。

【食事に関して】アップルサイダービネガーなどお酢も犬に良いのですか?

アップルサイダービネガーには、リンゴが持っているカリウムが豊富に含まれ、血圧を調整してくれます。酢酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸が豊富に含まれているため、疲労物質を取り除き、疲労回復、食欲増進、血糖値上昇を抑えるといった働きもあります。

酢の成分は、クエン酸などの有機酸とアミノ酸、そして酢酸です。肉食の多い犬は、どちらかと言うと酸性体質。クエン酸は乳酸と結合し、炭酸ガスと水に分解されてエネルギーとなり、疲労を回復させ、自然治癒力を向上させてくれるのです。夏バテにも効果がありますよ! さらに酢の酸味は胃液の分泌を促し、消化酵素の働きも活発にします。特にタンパク質の消化吸収を促進してくれます。

また、酢はカルシウムの吸収率をアップさせます。素材に含� ��れるカルシウムを引き出し、肉や煮汁に溶け込ませるので、カルシウムが摂りやすくなるのです。またお酢で煮ると材料が柔らかくなるので、アジやイワシなどの小魚は骨まで丸ごと食べやすくなりますね。

その他にも、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすと同時に、皮下脂肪中に蓄積する中性脂肪を減少させる働きもあります。血液がさらさらであることは、健康のもとです。さらに、ビタミンCを壊す成分「アスコルビナーゼ」という酵素を抑制するので、にんじんやキュウリを生で食べるときに酢をかけると(ドレッシングにして和えても◎)、ビタミンCを破壊せずに無駄なく摂取できるので、健康的です。

酢は胃への刺激が強いし、つんとくる匂いや舐めたときの刺激もあるので、犬にはあまり� ��まれません。ですが、アップルサイダービネガーのようなフルーツ酢は穀物酢マイルドなので、食べ物に混ぜて、あるいは10倍以上に薄めて与えてみてはいかがでしょうか。

【食事に関して】小麦粉は犬にはあまり良くない、と聞きました。アレルギーの犬も多いようですし……。

恐らく、今までのドッグフードに大量に小麦粉が使われ続けてきたので、アレルギーが出やすい犬が多くなっているという意味ではないでしょうか。それは、ビーフや鶏に関しても同じです。

アレルギーはタンパク質に対して起こりますので、小麦粉でもビーフでも、同じタンパク質を食べ続けているとアレルゲンとなることがあります。一時期「ラム&ライス」というようなドライフードがアレルギー対策として販売され人気を得たのですが、ラムもライス(米)も、毎日毎日何年間も食べ続け、その犬の子もまた食べ続けると、十分にアレルギーの原因になります。

特に、過去にドライドッグフードに使われてきた小麦粉や肉のなかには、人間の食用に適さない質の悪いものが多かったと言われています。人間の食料品店で 販売されている小麦粉は、等級の1等級のものがほとんどです。高品質のものをあげていれば問題ないのではないでしょうか。

どちらかと言うと、小麦粉より米のほうがタンパク質が少ないのですが、なかには「お米は犬に良くない」という獣医さんもいます。野生の動物は米を炊いて食べてこなかったから消化できない、と言うのです。

お米は柔らかく消化しやすいように炊いてあげることが必要ですが、もちろん有害ではありません。お米のなかにもたくさんのタンパク質やビタミン、食物繊維、糖質など犬の身体に良いものが入っていますし、何千年も前から人間と共存して食事を分けてもらっていたのですから、小麦や米は食べ慣れています。

人間もそうですが、小麦粉を選ぶときには、できるだけ精白された真っ白 な薄力粉よりも、胚芽などの繊維やミネラル、ビタミンがたっぷり入っているやや茶色いものをお勧めいたします。


【食事に関して】「しょうが」「にんにく」は犬にとって中毒を引き起こすものなので食べさせてはいけませんと読んだことがあります。どうなのでしょうか?

どちらも犬の身体にはとても良い食材で、市販のドライドッグフードにも使われていますよ。にんにくはコレステロール値を下げ、動脈中に脂肪が蓄積するアテローム硬化症の発生を抑え、免疫力を高める作用や肝臓を強化する作用もあります。高齢の動物には良い多機能強壮薬となるそうです。タンパク質、繊維質、カリウム、リン、カルシウム、ナトリウム、ビタミンA、チアミン、ナイアシン、タウリン、亜鉛、リボフラビン、その他にもにんにく1片には100種類以上の硫黄成分が含まれていて、そのすべてに薬効があることが分かっており、天然の抗生物質と言われています。「中毒を引き起こす」というのは、多分、ハインツ小体性貧血を引き起こす可能性についてだと思われます。

にんにくに含まれるS-メチルシステイン� ��ルホキシド、N-プロビルジィスルフィドが赤血球の細胞壁を保護するブドウ糖酵素を激減させると考えられているからです。この症例を持つ動物の記録によると、にんにくではなく、タマネギなどのにんにくの仲間を大量に食べていたそうです。タマネギを食べてはいけないと言われる所以は、タマネギはにんにくより大量のこの酵素減少成分を含んでいるからです。たとえば、27kg程度の犬がタマネギを丸ごと1個、またはにんにくを数個、全部生のまま食べてしまうことを頻繁に繰り返すと、この症状になるようです(人間でも同じようになります)。でも、こういう食べ方はまずあり得ないはずですね。

そのため一週間に3~4日、食事ににんにくを少量入れてあげると、ちょうど良いと言われています。450gの手作りごはんに、小さ じ1/8程度で十分です。加熱して調理するなら、もう少し増やしても良いくらいです。なぜなら、加熱によって薬効は多少減少しますから。

しょうがについては、ほとんど副作用のないのが特徴です。身体を温め、消化不良や膨満感、疝痛にも効く良い食べ物です。刺激性の香りは、小動物の強心、解熱、沈痛、沈咳などにも良い効果があります。生体実験では、血糖値の降下作用も確認されています。ただ、辛み成分や匂いなどの刺激については人間よりも弱いので、人よりは控えめに摂るほうが良いという意味ではないかと思います。

「中毒になる」と書いてあったのは、そのほうが分かりやすい表現だと判断しての記述だと理解して良いのではないでしょうか? にんにくにしろ、しょうがにしろ、本来は少量を「薬味」と� �て使うもの。いわゆる「ハーブ」です。肉やレタスのように、メインで食べるものではありませんので、一度に大量に使うことはないはずです。人間の身体と、犬の身体の大きさを比較してみれば、一度に与える量は常識的に想像がつくことでしょう。

【食事に関して】先日「キャロブパウダー」を購入しました。ドライフードにパラパラかけて食べても大丈夫でしょうか? 加熱しない状態でパクパク食べてはいけないのでしょうか?

もちろんドライフードにパラパラかけてくださって大丈夫です。イナゴ豆のさやの内側の黒い部分を粉末にして煎ってあるもので甘みがあるし、食物繊維、鉄分、ビタミン類、カルシウムなども豊富に含まれています。ココアを使うときのようにアイスクリームやヨーグルトにかけたり、ティラミスのようにマスカルポーネチーズなどにかけたりしても美味しいです。もちろん、お湯で溶いてチョコレートのようにかけても美味しいですよ。キッチンドッグ!で販売しているギリシャ産のキャロブは、無農薬の良質なもの。砂糖などを使わずに作る犬用のお菓子や、もちろんフードにもかけてあげてください。

【食材に関して】トマトは火を通したほうがいいのでしょうか? 皮はどうですか?

陰陽五行説によると、食べ物には陰性-中性-陽性とそれぞれの属性があります。あまりどちらにも傾きすぎない中庸が身体に良いとされていて、加熱することによって陰性度は中性に近づきます。

トマト、茄子、ピーマンなど熱帯原産の茄子科の植物は、強い陰性を示します。生で食べてはいけないというものではありませんが、身体を冷やす最たる食べ物です。熱帯に生まれて生活する動物には陰性の食べ物も良いのですが、少なくとも温帯に属する日本では、基本的にあまり茄子科の食物を食べないほうが良いというマクロビオティック的な考え方もあります。もちろん、暑い夏に意図的に生で食べて身体を冷やすというのもたまには良いかもしれません。

そしてトマトの皮ですが、これはとても良い繊維だと言われてい� �す。リコペンという抗酸化物質もたくさん含まれていますので、ぜひたくさん食べるようにしましょう。トマトの水煮の缶詰も、とても良いですよ。火が通っているし、使うのに便利です。トマトの栄養や抗酸化物質(フィトケミカル)は、水煮しても簡単に壊れないと言われています。

【急に食べなくなりました】うちのトイプードルのために、半年ほど手作りごはんを続けてきました。食材に好みはあるもののしっかりと食べてくれていたのですが、ここ1週間ほどまともに食べてくれなくなってしまったのです。これといって作り方を変えたということもなく、体重は食べない割りに減ってはいません。元気に走り回っているので、体の不調ではないのかなとは思うのですが……。

環境の変化がなくても、気温や湿度の変化が影響する場合もあるかもしれませんね。
ですが、元気にしていても一応獣医さんに診てもらってはいかがでしょうか? 狂犬病の注射をしたとか、ワクチンを打ったとか、普段と違ったことはありませんでしたか? 排泄物も普段と同じ感じでしょうか? 万が一として、腎臓や肝臓の機能低下も考えられます。元気なうちに診てもらうようにしましょう。症状が出てからでは遅い場合もありますよ。

あるいは、おやつをあげるのを一切やめて、ごはんを今まで通りにあげてみてください。おやつのほうが好きな犬は、おやつがもらえると思ってごはんを食べるのをやめてしまうことがあります。食べないからと言って、あの手この手でごちそうを作るのはやめましょう。どんどん食べなくなっていきますから!

もちろん、何も疾患がないことがベストですが、できれ ばお医者様に診てもらい、安心できてから工夫してみてくださいね。

犬ごはんは冷凍のものを解凍してあげる機会が多いのですが、適切な解凍方法がありましたらアドバイスいただけますか?

電子レンジでチンしても大丈夫ですが、ご面倒でないのでしたら、自然解凍後、熱湯を少しかけて温めてあげると、水分も摂れるし温まるしで一石二鳥です。このほうが、チン!するよりも健康的です。冷たいままでは身体にあまり良くありませんので、できれば人肌程度に温めてあげてくださいね。また、サラダタイプのデリやデザート類は自然解凍がいいですね。

うちには14歳のシーズーがいます。キッチンドッグ!のレシピで手作りごはんをあげると、一回の量が多くて残ってしまいます。夜作って、もう一度朝あげたりしても大丈夫でしょうか?

もちろん、翌朝食べさせても大丈夫ですよ。普通の人間のごはんと同じですので、冷蔵庫で2~3日くらいなら持ちますし、小分けにしてラップで密封し、冷凍すれば1~2ヶ月は大丈夫ですよ。楽しんで色々なごはんを作ってあげてくださいね。

老犬の場合は、しゃぶしゃぶ用の赤身の牛肉などを生であげたりしてもとても良いですよ。茹でた薩摩芋やジャガイモなどと一緒にあげてください。

キッチンドッグさんで販売しているホールフーズで、絶対に犬に欠かせないものは何ですか?

できれば、カルシウムだけは添加してあげてくださいね。手作りのごはんの場合は、どうしてもカルシウムの摂取量が足りなくなります。卵殻カルシウムの「ピヨカル」は、ティースプーン1杯に1800mgのカルシウムが含まれています。ただし、吸収率は40%程度だとご理解ください。お酢と一緒に食べさせてあげると、吸収率がアップしますよ。

それと、消化酵素の「プラントエンザイム」。消化酵素は年齢とともにどんどん失われていきますから、積極的に補給してあげると身体の負担が軽くなりますよ。

手作りごはんを始めたのですが、どれくらいの量を与えたらいいのか分かりません。4kgで1歳のシーズー、活動量は少ないほうです。

体重が4kgで1歳でしたら、一日に必要な熱量は平均で約300~350kcalです。できれば、毎日30分でいいのでお散歩に連れ出してあげてください。

犬に食べ残しのカレーや煮物など、何でも食べさせています。喜んで食べているのですが、やはり身体に良くないのでしょうか??

もちろん犬の身体には良くありません! たとえばカレーですと、タマネギが大量に入っています。犬がタマネギをたくさん食べると中毒を起こすのはご存知ですか? タマネギに含まれる3種類の硫黄化合物は犬の赤血球を破壊して溶血性の貧血を引き起こし、命の危険が生じることさえあります。硫黄化合物は長時間煮込んでも壊れる成分ではありません。また、市販のカレールーにはタマネギに加え、添加物がたっぷり入っています。カレーなどに使われるスパイスも、犬の身体には刺激が強すぎます。

煮物などでもそうですが、人間用に調理された食事には、犬には強すぎる塩分、糖分、また添加物などが多く含まれています。そういったものを食べ続けていると、しばらくは大丈夫でも年月が経つうちに体調が悪くなって� ��きます。人間の食事は犬の腎臓や肝臓、心臓にかなりの負担をかけてしまうのです。また、栄養素の必要量が人間と違うため、カルシウム不足やリン不足などにも陥りがちです。

犬を飼った以上、自分で食べるものを調達できない犬のために、犬の食性や身体のつくりに合った食生活をさせてあげる義務が人間にはあります。喜んで身体に悪いものを食べるのは犬も子供も(ときには大人も!)同じですが、わざわざ食べさせてはいけませんよ!



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